そりゃTNTNが見えるほどのパンツよりはハーフパンツがよろしいさ。でもね、考えることあるでしょ。
脈絡もクソもないですが、中学生時代の話。
当時の学校内の問題として体育で用いるズボンを変えようという運動が校内で勃発した。うちの中学校で用いられていたズボンは2種類で、長ズボンのジャージとショートパンツ。そのショートパンツはホットパンツぐらい短くて、太ももが見え放題。しかも、パンツの足回り自体が緩々で、体育座りをすると、男子のトランクスの中身まで見えてしまいそうなもの。もちろん女子も同じものを履いてた。
当然男子よりも女子からの反発が強くて、ハーフパンツに切り替えようという意見は以前から出ていたのだけれど、自分の世代でその運動がピークに達したわけ。
もちろん自分も、ハーフパンツのほうが使い勝手がいいので、その方向性自体いいなぁと思っていたことは確かなんだけれど、その運動が本格化した時、ひとりの国語の先生(S先生としておきますか)がふと一言。
「そんな長ズボンの履き方してるあんたらが、校則もろとも変更して新しくハーフパンツに変えるっていうの?」
この言葉(自分の中でデフォルメされてると思うので正確ではない)をS先生から聞いたとき、当時も今も馬鹿である自分、さらにクラスメイトの殆どが分からなかった言葉だけれど、この言葉は意外と重い。その重さに気づいたのは大分あとだけれど。
うちの中学、もちろんほかの学校やジャージ一般に関して言えることだけど、長ズボンのジャージには足首の箇所にジッパーが付いているのね。自分は今冷静に思うとあのジッパーの意味はなんだと考えるんだけど、おそらくは靴を履いたまま脱げるように考えられたものなんでしょう。そこを最大まで開いて、ひどい奴になると、それ以上も裂いてズボンを履きこなすっていう何か変なルーズファッションが流行っていた。もちろん腰パンと言って、ズボンを腰まで下ろしていたりもしたから、ズボンの裾がボロボロになるんだけれど。
それを見かねた上でのS先生の言葉。クラスの誰かは「パンツとズボンの問題は別問題でしょ」と言った覚えがある(S先生の反応がなんだったかはもう覚えていない)けれど、問題はそんなところにはない。校則という規則に法って、学校生活が営まれるのであれば、校則を変更することによってその利益を享受するものは、校則を守ることを前提としているものだけだ。逆に言えば、規則を守ろうとしない人間が、校則を変更することによる利益はない。だってもともと従ってなかったでしょ。
さらに言えば、道義的意味もある。まさに「どの口が言うか」という問題。
本日は憲法記念日。憲法に関して、色んな議論が様々なところで開かれる。憲法改正、憲法維持その他もろもろ意見が出てくると思う。でも少なくとも自分は、憲法にしたがってきちんと政治をしてきた人以外の声は聞くに値しないと判断する。
さらに「どの口が言うか」という政治屋に対しては断固批判していきたい。
誰のことかって、そりゃアンタらのことだろうよ。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120221/lcl12022120590006-n1.htm