Metal Gear Solid 4 Guns of the patriotsについていろいろ1

6/14の予告というか,独り言どおりに,MGS4の感想を書いていきます。

  • オープニング

 メタルギアというと,初代メタルギアソリッド(以降MGS1とする)から結構長めなオープニングだったと思う。初代では,アラスカの孤島に水中から小型艇で潜入するデモ。メタルギアソリッド2(以下MGS2とする)では,デモシーンではなく本当にオープニング用に作られた専用のムービー。メタルギアソリッド3でも同じよう。
 ただ今回のMGS4ではオープニングがないんですね。しいて言えば,スタート画面での映像でしょうか。多くの墓が並ぶ墓場で,おそらく年老いた主人公であるオールド・スネーク(ソリッド・スネークが前作までの名前)が墓に歩み寄りタバコを一服する。その後,ゆっくりと手にしたハンドガンに弾を一発だけ込め,ひざをついて,その銃口を自らの口に向け咥える。非常に物悲しいオープニング曲の中で流れるこの映像は,まさに主人公のスネークの最期の物語を示唆していて,ずっと続編を待ってきた自分にとっては非常に物悲しい。やっぱり最期なんだねと,思ってしまう。

 この墓はいわゆるPotter's fieldと言われる箇所らしい。名をかたることの出来ない英雄たちの墓だと。前作MGS3ではエンディングで,オールド・スネークの父親,ネイキッド・スネーク(正確にはオールド・スネークはネイキッド・スネークのクローン)がこの場で敬礼をしながら涙を流すシーンがある。ネイキッドは,かつての師匠を自分の手で殺してしまったのち,この場で敬礼をし,涙を流す。オールド・スネークもオープニングではないけど,後のシーンで実際にこの場で敬礼をする。これももちろんネイキッドとの対比なんだろうけれど,果たしてオールド・スネークはこの墓の前で誰に向かっているのだろうか。かつて自分が廃人にし,自らの前で命を絶った友人グレイフォックスか,自らの手で殺したビッグボス(ネイキッド・スネーク)か,はたまた同じ遺伝子としてソリッドとともに作られたリキッド・スネークに対してか。おそらくはグレイフォックスではないかと思うけれど,答えは語られることはない。

 でもプレイヤーはオールド・スネークの最期を見届けるためにスタートボタンを押さなくてはいけない。

 さあ,始めましょうか。